教会

木立を抜けて丘をのぼっていくと、2つの教会に辿り着きます。日常から離れ、木洩れ陽に包まれて、ゆっくり深呼吸しませんか。

軽井沢高原教会

丘の上にある、三角屋根の教会です。教会とその隣に佇む牧師館は、どなたでも訪れることができます。
軽井沢は、1886 年の英国国教会宣教師来訪を機に、教会文化が育まれてきた場所です。「軽井沢高原教会」は1921 年「芸術自由教育講習会」を原点に誕生しました。北原白秋や島崎藤村など、当時の文化人が集った歴史を持ちます。誰もが自由に集い語り合う精神は今なお受け継がれ、世代を越えて親しまれています。

石の教会 内村鑑三記念堂

キリスト教者・内村鑑三は、形式や制度にとらわれない、教会の在り方を説きました。
彼にとって、教会とは神が創造した世界そのもののことでした。そしてその豪壮たる世界の中におかれているいのちは、ありのままで祈ることができると考えていました。こうした思想が、「石の教会 内村鑑三記念堂」の礎となっています。
フランク・ロイド・ライトを師と仰ぐケンドリック・ケロッグは、この土地の個性を感じ取り、彼の思想をオーガニック建築で表現しました。堅固な石のアーチ、その間から光が差して緑が茂り、水が流れるこの教会は、自然との対話の中から生まれた唯一無二の祈りの空間です。