星野エリア SDGsツアー「めぐみ巡るほしの」開催【満席】開催期間 2024/06/07-06/29 毎週金・土曜日

110年続く、自然と共生するリゾートの姿に触れる

木々が美しい新緑の季節にエリア内を散策しながら、この場所の歴史やサステナブルな取り組みを星野リゾートのスタッフがご案内します。このツアーでは、これまで一般公開してこなかった星のや軽井沢と水力発電所に立ち入ることができます。

星野エリアでは、創業当初の1917年に木製水車で自家用発電を開始。1929年には本格的なタービンを導入し、自家用小水力発電所を誕生させました。発電機を入れ替えながら、現在も稼働を続けています。水力発電所を専門家がわかりやすく解説いたします。また水力発電の原動力になっているのが、星のや軽井沢の中央を流れる川です。その周辺を歩きながら、開業時のエピソードやランドスケープの話などを交えてご案内します。敷地内を歩いていると、あちらこちらに野花が咲いていたり、野鳥が飛んでいたりと、自然を感じることができます。

サスティナブルな日本酒をお土産に

星野エリアでは、SDGsという言葉が生まれる前から環境経営に取り組んできました。運営によって生じる廃棄物の焼却埋め立てごみが限りなくゼロに近づくよう、施設から出るごみを28種類に分別しています。中でも生ごみは近隣の牧場と提携し堆肥化。その活動によりできた堆肥で育った米を原材料にした日本酒をお土産としてお渡しします。110周年記念ロゴのオリジナル巾着も。

「めぐみ巡るほしの」ツアー概要

期間
2024/6/7~6/29 毎週金・土曜日
時間
14:00 *所要時間は60分前後
料金
大人 1,500円、中・高校生 1,000円
定員
10名
場所
ピッキオ(集合)
内容
ツアー参加費、お土産(日本酒とオリジナル巾着)*未成年の方は巾着のみとなります。
予約
ツアー開始の1時間前までに下記よりWEB予約
お問い合わせ
質問事項や予約変更キャンセル等がありましたら、以下のお問い合わせフォームもしくは、電話番号:050-3537-3553(ハルニレテラス)宛にお問い合わせくださいませ。

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地域の農業や宿泊施設の脱炭素を支えるサステナブルな仕組み

「星のや軽井沢」の小水力発電は、白糸の滝を水源とする一級河川湯川より取水された水と、同じく農業用に取水した千ヶ滝湯川用水の水を用いて稼働しています。民間企業が自家水力発電する例はありますが、当地の希少性は、結果的に地域に貢献する形で取水施設の管理をも星野リゾートのスタッフが担っている点にあります。
この農業用水は1650年代に拓かれた歴史をもち、軽井沢町を含む下流域約500haの水田を潤しています。取水施設では、天候状況で取水を止めたり、水路の流れを妨げる土砂や倒木を取り除いたりするなど管理がとても重要です。
今後、ますます農業従事者の高齢化でこれらの維持管理が難しくなることが予想されますが、本事例はそれを解決する素晴らしいモデルケースの一つになると考えます。
今から370年以上前の江戸時代に造られた水路を現代も活用し、未来に向けて新たな利用形態を模索しているこれに関わる人々の姿をみると、自然と共生する姿勢が連綿と息づいていると感じます。

信州大学 農学部 准教授 内川 義行

信州大学農学部所属。専門分野は農業土木学・農村計画学。農山村の新たな土地利用や棚田の整備と保全技術などの調査・研究に従事している。2020年4月より現職。

写真)右:信州大学農学部 准教授 内川先生 左:星野リゾート ファシリティマネジメント 阿部