「軽井沢暮らしを豊かにする」をテーマに、講座やワークショップなどを開催している「星野コミュニティベース」では、軽井沢の豊かな自然環境を象徴するクマとの共存も、重要な関心事の一つです。軽井沢のクマ保護管理活動に欠かせないベアドッグ。新たな展開としてアラスカから「スシャナ」を迎え入れたご報告を兼ねて、「かけだしベアドッグふれあい会~こんにちは!スシャナ~」を開催しました。

「スシャナ」は、アラスカ生まれの1歳の女の子。これから、クマのにおいをかぎ分けたり、足跡をたどったり、ハンドラーの指示で吠えたり。たくさんの訓練を受けて、一人前のベアドッグを目指していきます。訓練に先立って、まずは「人と仲良くなること」が必要とされています。いろんな年代・性別の人と出会って、人に慣れていくことも大切な経験となるため、スシャナのご紹介と人とのふれあいを目的とした本イベントを企画しました。

6月19日、20日の2日間にわたり、延べ55組の皆さまにご参加いただきました。軽井沢にお住まいの方々をはじめ、移住された方、別荘をお持ちの方、クラウドファンディングを通じてご支援くださった方々など、多岐にわたる方が足を運んでくださり、軽井沢の暮らしの中でベアドッグとクマの保護管理活動が、多くの皆さまにご理解とご支援をいただいていることを改めて実感しました。
イベントではまず、スシャナのご紹介と、軽井沢で人とクマが安心して共存していくために欠かせないベアドッグの役割についてお伝えしました。

その後は、順番にスシャナとふれあう時間です。
スシャナの性格についての話を聞いたり、実際に触れ合った方々からは「応援してます」「暑いけど無理しないでね」といった温かい言葉もたくさんいただきました。

初めて多くの人とふれあう場でしたが、スシャナは終始おとなしくリラックスした様子で、参加された皆さまと和やかにふれあっていました。

(左:ピッキオクマ保護管理チーム ハンドラーのアメリア、右:ベアドッグ育成機関のニルスさん)
人とクマとが共存できる環境を維持するために、軽井沢で活躍の場を与えられたベアドッグ。皆さんの温かいご理解とご支援のもと、大切な仲間として受け入れられていることに感謝します。ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました。これからも、スシャナの成長を皆で見守り、応援して頂けたら嬉しいです。
来日から約3週間が過ぎ、スシャナは新しい環境に順応してきました。今後のトレーニングについてもお話しながら、また皆さまとお会いする機会を設けられればと、7月3日にもふれあい会を追加開催することになりました。ぜひご参加ください。
かけだしベアドッグふれあい会 ~こんにちは!スシャナ~
開催日 2025/6/19(木), 6/20(金), 7/3(木)
時間 11:00-11:30(受付10:45-11:00)
場所 もみの木広場(星野温泉トンボの湯横)