仕事も暮らしも、予期せぬ“めぐり逢い”を楽しみたい。
[BEB5軽井沢]の開業を終え、現在は[星のや軽井沢]に戻っていますので、未来の[星のや軽井沢]の話を、総支配人として描く[星のや軽井沢]の話をさせてください。
まず、従業員が[星のや軽井沢]を愛していること。[星のや軽井沢]の魅力を語れること。そして、それを世の中に発信できること。その結果、多くのお客さまが[星のや軽井沢]に来てくださり、リピートしてくださる。スタッフはその成果を仕事として楽しみ、また次の挑戦をしていく。こんな姿を理想としています。オペレーティングやおもてなしだけでなく、自施設を愛し魅力を伝えるという広報の分野も、顧客の獲得というマーケティングの分野も、すべて自分たちで担えるチームにしたいです。本当の意味での“サービスチーム”という考え方……まさに、これが星野リゾートで働く楽しさだと、私は思っています。
自分自身の未来の話をするならば、地方が好きなので、新事業などで予期せぬところに行くのも楽しいだろうな、とも思います。もともと、沖縄の[星のや竹富島]開業に応募して星野リゾートに入社しましたから、軽井沢で働き始めたのも予期せぬことでした。住んでみたら、軽井沢はとてもよいところで、新しい家族も増え、軽井沢ライフを満喫しています。一生ここに住みたいと思える場所です。[BEB5軽井沢]の総支配人になることも想定していませんでした。[星のや軽井沢]の経験がなかったら、若い人の旅行に対する考えや、どうしたら若者がもっと旅を楽しめるか……と考えることはなかったと思います。
[星のや竹富島]を希望していた自分が予期せぬ[星のや軽井沢]に配属となったことで、その経験が[BEB5軽井沢]での仕事に活かせました。沖縄を希望していた自分が予期せぬ軽井沢で働くことになったことで、一生住みたいと思える場所と出会いました。すべてはめぐり逢いを楽しんだ結果です。事業でも施設でも地域でも、仕事でもプライベートでも、今後もめぐり逢いを楽しみたいと思っています。
もうひとつ、自分の人生でまだ果たせていないことがあります。それは、海外で暮らしてみるということです。人生で一度は経験してみたいと思っているので、海外施設の開業など、会社の機会でよい“めぐり逢い”があれば、ぜひチャレンジしたいと考えています。