ライフ&ワーク(キャリア)ライフステージに合わせて選ぶベストな仕事・暮らし

山本 剛史(やまもと たけし)さん

  • 1999年入社年入社 (26年目)
  • 神奈川県相模原市出身

大自然のそばで働きたいから、リゾート地に就職。

大学卒業後の就職先としては、初めからホテル業を考えていました。大自然が好きだったので、地元・神奈川県や都会での就職は考えておらず、リゾート地での仕事を希望し、1999年、星野リゾートに入社しました。


OJTの期間の1年で、[ホテルブレストンコート]、星野温泉ホテルサービスチーム、レストランノーワンズレシピなどを経験し、入社3年目の2000年にバンケットに正式配属となりました。


エキサイティングな日々をとにかく走り続けた、習得の20代。

バンケットでは、主にウエディングパーティーでの新郎新婦のエスコーターと、進行を把握し全体責任を持つキャプテン業務に従事。


2年ほどしてバンケットの仕事も一通り把握できたころ、パート・アルバイトのみなさんの事務局を立ち上げることになりました。他社さまの多くもそうでしたが、披露宴は毎日行われるわけではないため、週末のみ配膳会の方々に仕事を委託する形態をとっていました。しかし、サービスクオリティの向上や新規会場のオープンに向けた人材確保、ブライダル事業の規模拡大のためには、サービススタッフを自社で採用し、シフト管理や就業フォロー、受け入れ等を行う必要があったのです。それまで、ホテルをご利用いただくお客さまを中心に仕事をしてきましたが、今度は働く人々が自分にとってのお客さまにあたる存在となり、一緒に働く仲間のために尽力するようになりました。


当初は「スタッフのみなさまに仕事がしやすい環境を提供するには……」などをじっくりと考える余裕はなく、シフト管理の方法や契約などの労働に関する知識の習得、ロッカーの整備など、働いていただくための土台を整えるのに精一杯でした。この仕事では、幅広い世代の方々と接することができ、それぞれの立場からの意見を傾聴し、相手の立場になって考えるなど、コミュニケーション力や対応力が身についたと思います。


 


また、この頃[ホテルブレストンコート]のメインバンケットの大きな改修工事があり、新会場[ブルーミングコロネード]としてオープンする大変革がありました。そんな中で、毎日エキサイティングな日々を送っていました。


 


プライベートでは、相変わらずの“大自然好き”で、『リフレッシュ休日』を使ってハワイやアラスカなど、大自然を満喫できる旅に出かけていました。軽井沢で休日を過ごすときは、スノーボードや温泉などを満喫。長野県は軽井沢以外にも多くの山や観光名所があるので、県内はいろいろなところに行きました。


ユニットディレクターや総支配人に立候補した、挑戦の30代。

2004年にバンケットから[ホテルブレストンコート]の予約チームへ、翌年ブライダル営業へ異動し、集客やマーケティングに携わることになりました。これから結婚式を検討しているカップルへ、施設の魅力を語り、結婚式を成約してもらうための接客業務が中心です。できるだけ多くのカップルに来館・下見をしてもらうためにはどうすればいいか考え、実行し、反省を生かして次の企画を練る日々でした。


星野リゾートには、各ユニットの責任者であるユニットディレクターと、施設責任者である総支配人に、スタッフ自身が自由に手を挙げてチャレンジできる『立候補制度』があります。そこで私は、バンケット時代に磨かれた運営やコミュニケーション力、そしてブライダル営業で身につけたマーケティング視点での営業経験生かし、ユニットディレクターにチャレンジ。まずブライダル予約ユニットで約2年、その次に教会運営ユニットで約6年と、2つのブライダルチームでユニットディレクターを経験しました。


ユニットディレクターとしてチームをまとめるマネジメント業務は、想像以上に大変なものでした。特に、結婚式当日の介添えやゲストの誘導を行う教会運営のチームは総勢60名を超える規模で、年齢も雇用形態もさまざま。全員の労務管理やシフト調整を適切に行いながらも、スタッフのモチベーションアップとオペレーション技術の向上のために尽力しました。ユニットディレクターの仕事は大変だった一方で、大きなよろこびもありました。予約ユニットディレクターだったとき、スタッフから言われた「山本さんと一緒に仕事ができた1年間が1番成長できました」という言葉は、今でも忘れられません。本当にうれしくて、やりがいを感じたことを覚えています。その後、30代の締めくくりとしてコミュニティゾーンの総支配人に就任しました。コミュニティゾーンは宿泊施設を持たず、国内外からの観光客や別荘客、[ホテルブレストンコート]や[星のや軽井沢]の宿泊客にご利用いただく店舗の運営をしています。私は入社後から一貫してブライダル関連の業務に就いていたので、この変化は大きかったです。業務を理解することから始まり、どのような未来設計で、どのような存在意義を持つべきなのかといった、基本定義から深く考えることになりました。


[ホテルブレストンコート]のブライダルでは、ブランドや方向性はすでに確立していたので、それに向かってユニットごとにどのような戦略を立てていくかを考えるのが仕事です。しかし、コミュニティゾーンは未知な領域が多く、苦労も楽しさも、ブライダルとはまったく異なるものでした。


また、30代はプライベートでも大きな変化がありました。まずは結婚し、家族を持ったことです。そして、家族で軽井沢に長く住むことを決め、35歳のときに念願のマイホームを建てました。


現在は妻と子ども2人の、4人家族です。実は、私が家を建てた後、妻の両親も軽井沢を気に入り、我が家の近所に土地を購入し移住してきました(笑)。


ライフステージに合わせて働き方を見直した40代。

ユニットディレクター、総支配人と、マネジメント業務が中心だった30代でしたが、幼い子どもたちとの時間を大切にしたいと思いもあり、いま一度、働くフィールドを考え直しました。入社から15年経ち、[ホテルブレストンコート]やコミュニティゾーンでの仕事を通して、軽井沢の施設運営の全体像は見えたと感じていたので、次のフィールドとして、軽井沢以外の施設を含めた、グループ全体を見始めました。そのうえで自分が出した結論が、現在所属しているグループ料飲統括です。


もともと料飲が好きで、20代はバンケットを中心に従事していました。星野リゾートでは、マネジメント業務を極めていくことを『M-Pro』、サービス業務を極めていくことを『S-Pro』と称し、それぞれに研修やバックアップ制度があります。私の場合、20代はS-Pro、30代はM-Proとして従事してきました。グループ料飲統括は、S-ProとM-Proの両面を持ち合わせた業務といえます。今後は[界]の運営と新施設開業に携わる予定です。その前に[星のや軽井沢 嘉助]や[ホテルブレストンコート ユカワタン]にて飲料業務に実際に携わりながら、料飲施設のより良い運営の仕組み作りやオペレーションの改善を検討しています。


40代の休日は、独身時代とは違って遠出は少なくなりました。天気がよければよく公園に行きます。軽井沢周辺の公園は、遊具の種類や広さなど含めてほぼ把握していますね。公園も都会とは違い自然が多く広々しているので、昼食を持参して、ランチを兼ねて行くこともあります。そのまま源泉かけ流しの美肌の名湯として知られる[星野温泉 トンボの湯]に行くことも。この地域では抜群のクオリティといえる温泉ですが、従業員と家族は無料で利用できるので、よく活用しています。私の子どもたちにとって、「温泉」と言えばトンボの湯です。


また、休日のもうひとつの楽しみは薪割りです。考えごとをしながらも、左右のバランスにこだわりながら薪を割る……結構ハマりますよ。冬は、自分で割った薪で、薪ストーブを楽しんでいます。


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